稲川納豆

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この話はですね、今朝5時頃、僕が体験した話です。

仮に僕のことをAさんとしておきましょうか。Aさんはこの日はお休みで特に予定はなかったんですが、朝方パッと目が覚めてしまった。

もう一度寝ようかどうしようかと迷っているうちに、眠気も無くなってきたのでじゃあこのまま起きるかってことになったそうです。

Aさんは普段、朝食をたくさん食べるのですが、その日はあまり食材がなく、白米と納豆、小ナスの漬物だけでした。

なんだ、今日はこれだけか。とちょっとがっかりしたそうです。

でもね、せっかく用意してくれた朝食ですし、たまには質素な食事も健康に良いだろうということで食べようかってことになりました。

Aさんは朝食の前にコップ一杯の水を飲むのが習慣らしく、さっそくコップにアルプスの天然水を注いだ。

冷水と温水をボタンひとつで出せる、ウォーターサーバーのありがたみを感じながら、ゆっくり味わって飲んだそうです。

一口飲む度に「あー、睡眠で乾いた体に染み込んでいくなー」なんて考えながら、ゴクゴクゴク、と飲み干しました。

寝起きにコップ一杯の水を飲むと、内蔵から体が起きて朝から体調も良くなるんだ。

そんなことを言ってましたねぇ。

水を飲んだので、今度は納豆を準備することになりました。蓋をパリパリっと外し、透明のビニールと辛子とタレを取り出す。

このとき、ビニールに納豆の糸がネバァーっと絡みついてくる。

「凄いな、美味しそうだな。速く食べたいな。」

そう思ったそうです。

カラシとタレを入れ、混ぜようかなと思ったそのとき! なんだかいやーな予感がした。

ネギがないんだ。

納豆をこれから食べるっていうのに、どこを探してもネギがない。

おかしいな、変だな。

納豆といったらネギを入れるのは当たり前だと思っていたAさんは「あれ? ネギはないの?」と聞いたそうです。

そうすると奥さんに「ああ、忘れてた・・・」と言われて、Aさん背筋につめたいものがスーッと流れたそうです。

「こいつ、生きた人間じゃない・・・」

と、思った瞬間、キッチンから髪の毛がボサボサの奥さんがググーッと目の前に来て

「納豆にネギなくてもよくない?」

 

ぎゃーーーーーーっ!

 

Aさん思わず叫んだ。だってまさか納豆にネギを入れないなんて。

ううぅ。。。恐ろしくて体の震えが止まらなかったそうですよ。でも、朝食は食べなくちゃならないですからね、体の震えをなんとか抑えて、納豆をご飯にかけたそうです。

その瞬間、、、

 

グワァーーーー!!

 

っと納豆の美味しそうな香りが、Aさんの顔面をググーッとわしづかみにしてきた。

「美味そうだ、美味そうだ、美味そうd・・・」

無意識のうちにつぶやいていました。そこからの記憶は覚えていないそうです。

でもね、納豆が美味しかったということだけははっきりと覚えていたそうですよ。ネギが無くても納豆はやっぱり美味しいんですよねぇ。。。

そんなお話を聴かせてもらいました。